ルール解説 【ポケモンコマスター】
露草です。
ツイッターのほうで要望が多かったため、ポケモンコマスターのルールについて纏めます。
用語解説
ポケモンコマスターで使われている本家固有の名称を纏めておく。
⓪フィールド この盤面全体のこと。
①ポケモンフィギュア フィールド上を動くポケモンのコマ。プレイヤーはこれを動かしてゲームをプレイする。
②プレート ポケモンのバトルや移動を助けるサポートカード。デッキはポケモンフィギュアとプレートで構成する。
③ポイント ポケモンが止まるフィールド内のマス。
④ルート ポケモンがポイントからポイントへ移動するために通る線。
➄エントリーポイント ベンチのポケモンを出すポイント。お互いのプレイヤーに二つずつあり、他のポケモンが塞いでいる間はポケモンを出すことができない。
⑥ゴールポイント お互いのプレイヤーに一つずつあり、相手のゴールポイントに自分のポケモンを移動させると勝ちになる。
⑦ベンチ まだフィールドに出ていない控えのポケモンが待機する場所。
⑧ポケモンセンター ポケモンバトルで負けた(=気絶した)ポケモンが移動する場所。三匹目が移動してきたとき、一匹目のポケモンがベンチに戻る。
⑨特性発動 一部のポケモンが持つ特性を発動するとき使うボタン。
基本ルール
ポケモンコマスターは、相手のゴールポイントにポケモンを移動させたら勝ちのゲームである。そのため相手も、こちらのゴールを狙ったり、ポケモンの移動を妨害したりする。その妨害を突破するための方法がバトルである。ルーレットを使ったバトルで相手のポケモンを撃破し、相手の陣地へと侵入し、ゴールを奪う。これがポケモンコマスターの基本ルールだ。
ゲームの流れ
①ポケモンをエントリーする
お互いのプレイヤーは、順番にポケモンをエントリーポイントからエントリーさせ、フィールドへと送り出す。これはこちらが先手の図。
こちらのポッチャマに対して、相手はビッパをエントリーさせてきた。
②ポケモンでバトルする
こちらが次にミズゴロウをエントリーしたところ、相手がビッパで攻めてきた。こちらはピカチュウを出して足止めする。
このように、相手のポケモンと自分のポケモンが接するように並んだ時、自由にバトルを仕掛けることができる。ここではピカチュウでビッパにバトルを仕掛けてみる。
バトルは、お互いのルーレットを使って行われる。ポケモンはそれぞれ固有のルーレットを持っており、お互いに回した結果を比べあうことで勝敗を決める。ピカチュウとビッパのルーレットの構成はこちら。
ルーレットはすべて合計96の大きさで構成されている。例えばピカチュウの10万ボルトの大きさは24なので、24/96の確率で10万ボルトが出るということになる。ルーレットを回しお互いのダメージを比べ、大きいほうがバトルの勝者となる。ポケモンコマスターではポケモンにHPは存在せず、過剰ダメージ分が蓄積するわけではない。ダメージが小さいほうはバトルに敗北し、ポケモンセンターへと送られる。ポケモンセンターで待機しているポケモンは基本的にフィールドへは出られないが、三匹目のポケモンがポケモンセンターに送られた時一匹目のポケモンはベンチへと戻り、エントリーポイントからまたフィールドへ出ることができる。
ピカチュウの10万ボルト(ダメージ100)とビッパのいわくだき(ダメージ20)が出たため、このバトルはピカチュウの勝利となり、ビッパはポケモンセンターへと送られた。
今回は出した場所でバトルを仕掛けたが、移動先に敵のポケモンがいた場合もバトルを仕掛けることができる。
③ゴールポイントを奪う
このようにポケモンの移動とバトルを繰り返していき、相手のゴールポイントに自分のポケモンを移動させたプライヤーが勝ちになる。
MPとは
MPとは、ポケモンに設定されている移動力のことである。すべてのポケモンには1~3のMPが設定されており、ポケモンは移動するときMP分だけポイントを移動することができる。
注意しなくてはならないのは、エントリーポイントにエントリーするだけでもMPを1消費するということだ。つまり、MP3のポケモンはエントリーしてから2マス、MP2のポケモンは1マスしか動けず、MP1のポケモンはエントリーする(+隣接する敵に攻撃する)ことしかできない。
また、先手の最初のターンだけはポケモンのMPが1少なくなる。つまり、MP2のポケモンはエントリー地点より先に動けず、MP1のポケモンはMP0となりエントリーすることすらできない。
MP3のゼニガメ。
MP2のピカチュウ。
MP1のリザードン。
バトルの詳しいルール
【技の種類】
バトルの勝敗の決まり方はダメージ量だけではない。ルーレットのピースには白、紫、青、ミスの四種類があり、青>紫>白>ミスの順で強い。
白……スタンダードな攻撃ピース。それぞれにダメージが記載されており、自分より小さいダメージの白技か、ミスに勝てる。同じダメージの場合、引き分けで現状維持となる。勝つと相手をポケモンセンターへ送る。また、バトルに負けてポケモンセンターに送られることを気絶という。
紫……変化技を使う補助ピース。すべての白技とミスに勝てる。紫技同士の勝負になった場合、技の★の数が多いほうの勝ちとなる。★の数が同じ場合、引き分けで現状維持となる。勝っても基本的に相手を倒すことはできないが、特殊状態に陥らせたり強制移動させたりすることができる。
青……敵の攻撃から身を守る防御ピース。すべてのピースの中で最強で、青技を突破する方法はない。青技同士の場合、引き分けで現状維持となる。勝っても相手を倒すことはできず、ひたすら自分が突破されないことを狙う技である。
ミス……ミス。すべての技に負ける。相手のダメージが0だった場合は倒されない。ミス同士の場合、引き分けで現状維持となる
【包囲】
バトルをせずに相手を気絶させるテクニックに包囲がある。対象の隣接するポイントをすべて自分のポケモンで埋めることで包囲が完成する。
【特殊状態】
技の効果によって、相手を特殊状態にすることがある。特殊状態に陥ったポケモンはバトルのルーレットに不利な効果を受け、負けやすくなる。特殊状態は重ならず、二つ以上の特殊状態に陥った場合は上書きされる。
毒……白技のダメージが-20される。
毒々……白技のダメージが‐40される。
麻痺……技ピース1つがミス扱いになる。
混乱……スピン後にルーレットが右回りに1つずれる。
眠り……行動不能になる。タッチ(通常なら攻撃するタイミングで、隣接した味方を選択すること)すると回復する。
ゆっくり……MPが‐1される。タッチすると回復する。
ウェイト……そのターン数分行動不能になる。ポケモンセンターからベンチに戻ったポケモンは必ずウェイト(1)がついている。
プレート
ポケモンを強化・補助するカードのこと。バトルがルーレットで決まる以上、積極的にバトルを仕掛けることはリスクにも繋がりかねない。プレートでポケモンを強化しながら戦うことで、ゲームを有利に進められる。それぞれにコスト(下の棒の数)が設定されており、一つのデッキに入れることができるのはコスト6までとなる。
【回復】
ピンクのプレート。ポケモンをベンチに移動する、特殊状態を回復するなど、ポケモンを動きやすくする効果がある。
【バトル】
赤のプレート。技のダメージを上げる効果があり、白技同士のバトルで勝ちやすくなる。
【ルーレット】
水色のプレート。ルーレットを回し直す効果があり、狙って紫技を出したい時などに重宝する。
【移動】
紫のプレート。ポケモン同士を入れ替える、ベンチに戻すなど、ポケモンを移動させる効果を持つ。
【ポケモン】
黄色のプレート。ポケモンが倒れないようにする、相手のスピンをやり直させるなど、ポケモンを守る効果が多い。
以上がポケモンコマスターの基本ルールとなります。少し複雑なところもありますが、それだけ戦略の幅があって面白いゲームです!
この記事を見てポケモンコマスターに興味を持ってくれた方が一人でもいれば幸いです。